岡山県視覚障害を考える会


更新年月日: 2024年2月25日

岡山県下の
医療・教育の現場や
関連する職場で働く人、そしてボランティアが、
目の不自由な方の
・ハビリテーション(健全な成長発達を図る)
・リハビリテーション(元の生活により近い状態に戻す)
を支援する態勢を作ることを目指して活動している団体です。


  ・視覚障害の方々やご家族に役立つ情報をまとめた,関連団体のご紹介のページを新設しました。   ・「どうしてますか交流会」は会場とオンラインをほぼ交互に毎月開催しています。    (会場での開催は 岡山県視覚障害者センター に変更となっています。)


    ・本会のご紹介とこれまでの主な事業(別ファイルにまとめました)

    ・主な役員

    ・『−視覚に障害がある方の− くらしの情報集 第2版』へ

    ・岡山版スマートサイト『かけはし』へ(令和3年版が完成しました)

    ・関連団体のご紹介

    ・今年度の主な予定(研修会・講習会・総会/特別講演会)

    ・最近の催しの報告

    ・今後の催し案内

    ・“どうしてますか交流会”から

    ・入会など



 

◆主な役員

 会長  岡山大学病院 眼科  医師 守本 典子  副会長 岡山県立岡山盲学校  校長 藤尾 愛一郎      岡山県視覚障害者協会 会長 片岡 美佐子
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2023年度の主な予定(研修会・講習会・総会/特別講演会)

 ◇ 講習会(一般対象:無料)  「医療から始まる視覚リハビリテーション」(仮題)     講師:別府 あかね 氏(岡本石井病院眼科)     日時予定:2024年4月28日 (日)13時30分から15時30分まで     会場:岡山国際交流センター 7階多目的ホール     同時開催 1)白杖体験          2)DAISY図書再生機体験          3)機器・グッズ展示     共催:岡山県網膜色素変性症協会・(公社)日本眼科医会(予定)     後援:岡山県眼科医会・(社福)岡山県視覚障害者協会(いずれも予定)
 ◇ 研修会(主に会員対象)  「拡大鏡の適切な使用方法と工夫について」(仮題)     講師:田邉 正明 氏(日本ライトハウス 養成部)     日時予定:2024年7月14日 (日)午後     会場:岡山県立岡山盲学校     共催:(公社)日本眼科医会(予定)     後援:岡山県眼科医会・(社福)岡山県視覚障害者協会(いずれも予定)
 ◆ 2024年度 特別講演会(一般対象:無料)  「視覚、生活、そして心 3つの回復を支援するために」(仮題)     講師:福場 将太 氏      (医療法人風のすずらん会 美唄すずらんクリニック 副院長(精神科医)、       視覚障害をもつ医療従事者の会 ゆいまーる 幹事(網膜色素変性症当事者)、       公益社団法人NEXT VISION 理事)     日時予定:2024年10月20日 (日)10時から11時30分まで     開催方法:Zoomによるオンライン開催     共催:(公社)日本眼科医会(予定)     後援:岡山県眼科医会・(社福)岡山県視覚障害者協会(いずれも予定)
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 ◆最近の催しの報告

     

特別講演会 報告

   “「オンラインによるロービジョンケア」”

  講師:仲泊 聡氏      (甲府共立診療所)   日時:2023年10月22日(日)   開催形式:"zoom"によるweb会議        その後11月1日から30日までオンデマンド配信     講師の仲泊氏によると、現在の視覚障害者支援には「視覚障害者の現状が分からない」「視覚障害    者支援の専門家が少ない」「視覚障害者支援の地域格差が大きい」という三つの大きな課題があると    しています。これらの課題解決に向け、オンラインによる調査を行い、その結果として,世界中に門    戸を開いたオンラインの診療所である「神戸iクリニック」の開設に至ったとのことです。クリニッ    クの特徴として、オンラインを活用することによって質を担保しながら、アクセスのしやすさを確保    しています。     ロービジョン相談の内容は、見えない、見えにくいことから発生する生活上の課題についての整理    と、その解決法についての情報提供で、自由診療により行っているとのことです。費用は全て自己負    担ですが、先端的な新しい医療技術に挑戦でき、オンライン診療により通院にかかる時間や、経済的、    身体的負担も軽減できるメリットがある、とのことでした。     神戸iクリニックの取り組みは、地域に点在する視覚障害者を取り残すことなく支援する取り組み    として意義深く、今後の発展が期待されると感じました。     当日は59名の方にご参加いただき、オンデマンド配信も多くの方にご覧いただきました。

     

研修会 報告

   “「視覚障害者の日常生活における工夫について           〜当事者の視点から サピエ・盲導犬・利用〜」”

  講師:川田 忠茂 氏      (前 岡山県視覚障害者センター 所長)      鈴木 鈴子 氏      (岡山県盲導犬友の会 会長)      片野田 勝義 氏      (岡山県立岡山盲学校 主幹教諭)   日時:2023年6月18日(日)午後   会場:岡山県立岡山盲学校      3名の先生方には、日常生活での困難を軽減するための工夫や機器をどのように活用されて     いるか、またこれまでの取り組みなどについてご講演いただきました。      川田先生からは、サピエの活用方法や、サピエを利用することによる自信の持ち方について     お話をしてくださいました。中途失明の人がサピエの利用をきっかけに、行動範囲が広がり、     インターネットから情報入手をすることができることへの動機付けに繋がるということと、自     分でも録音図書や点訳データを入手できるようになったという経験から、自信がつき、生き方     も積極的になるのではないか、とお話しされました。      鈴木先生からは、盲導犬のお話がありました。盲導犬は、令和2年度末時点で全国に836頭、     岡山県内に15頭いるとのことです。とを教えてくださいました。盲導犬を持ってから一歩を踏     み出すことができるようになり、自分の足で外に出られるという喜びを得ることができたとの     ことでした。また、この子(盲導犬)のお世話をしないといけないという気持ちから、自分は     一人じゃないと思うようになり、心の支えになっているともお話をしてくださいました。      片野田先生からは、ICT についてお話してくださいました。普段は点字でメモがとれたり読     めたりする「ブレイルメモ」を使用しているそうです。パソコンやスマートホンは見える人の     ようにすぐには使えないこともあるため、初めて使用する際には慣れるまでは粘りも必要であ     ることを伝えた方がよいことや、スマートホンは指で細かく操作できなくても、まずはラジオ     や音楽を聞く、電話をかけるなどの段階から始めると良いことをお話ししてくださいました。      今回の研修会は、新型コロナウィルス感染症も5類へ引き下げられ、状況も落ち着きつつあ     ることから対面形式で実施しました。参加者は会員11名、非会員8名、介助者7名でした。

   “「視覚障害者の安全な移動のために〜歩行訓練士の視点で〜」”

  講師:古橋 友則氏      (日本歩行訓練士会会長・ウィズ蜆塚施設長)   日時:2023年2月5日(日)   開催形式:Zoomによるオンライン開催      本講演では、視覚障害者の安全な移動について歩行訓練士の視点で、どのように安全性を考     えているのか、現状どのようなことを行なっているのかについてお話しいただきました。      視覚障害者の方の移動の現状について、道路や駅ホーム環境が整ってきたことやナビアプリ     等のICT技術が向上していること、また交通系ICカードの普及や歩行訓練士の指導を受ける機会     多くなったこと、同行援護事業の充実、盲導犬の普及などが良くなったということです。その     地方の交通インフラの減少、無人駅の増加、自動車の静音化、リハビリ施設や歩行訓練士の不     が課題で、まだまだ視覚障害者が外出の際に潜む危険性が多いことが分かりました。      視覚障害者の移動時の事故については、交差点や道路歩行中の事故、駅ホームの転落事故、     踏切事故が多いという現状があります。特に踏切での死亡事故を受け、日本歩行訓練士会とし     ても取り組みを行うことになり、「踏切内をまっすぐに歩くこと」「踏切の内と外がはっきり     わかること」が明確になるようなガイドラインの改訂による対策が求められたとのことでした。     2023年度以降も「踏切における視覚障害者誘導対策WG」が引き続き検討される予定となっ     ています。      歩行訓練士会や歩行訓練士として、視覚障害者の移動の危険性について国や地方自治体にア     イデアと具体的な案を出していくことで、それがどれだけ有益か実証実験と根拠を積み重ねて     改善を進めていくことができることや、地元当事者団体や医療機関との連携を強化し、視覚障     害者の方ができるだけ早期に情報をキャッチし、然るべきところにたどり着くことが大切であ     ることをお話しいただきました。      参加者は会員13名、非会員11名でした。

     

講習会 報告

   “〜防災対策や避難時の対応を学ぶ〜”

  基調講演:「災害時における視覚障害者への支援について」   講師:原田 敦史 氏      (堺市立健康福祉プラザ視覚・聴覚障害者センター)   講演:「真備町への被災地医療支援と日本眼科医会の災害対策」   講師:坂口 紀子 氏      (岡山市立市民病院 眼科医師・岡山県眼科医会 副会長)   講演:「障害のある人の避難プラン(災害時サポートブック)について」   講師:秋山 知範 氏      (岡山県障害福祉課)   開催期間:2023年4月23日(日)   会場:岡山国際交流センター     近年、各地で発生している災害に対して、過去の災害からの学びと災害への備えについて、視覚    障害当事者・支援者がお互いに考えるために、お三方にご講演いただきました。     原田先生は、東日本大震災後に視覚障害者支援対策本部で1年間の災害支援を行なった経験をも    とにお話をしてくださいました。災害に対して、まず大事なのは平時からの情報収集であり「どれ    だけ正しい情報が入手できるか」「過去にどのような災害が発生したか」「地域のハザードマップ    はどうなっているか」ということを、おかやま防災ポータルやハザードマップポータルサイトを提    示しながら説明してくださいました。     坂口先生には、大規模災害時の行動指針や西日本豪雨災害の時のビジョンバンでの活動、眼科医    療者としての備えについてお話しいただきました。岡山県眼科医会で平成29年度から作成にとり    かかっていた「大規模災害時の行動指針」には、どのような場合に誰がいつどのような行動をする    かということを考えて作成されていることがわかりました。災害時に医療者側が患者さんに伝える    ことについて方針を話し合っておく内容のポイントについても教えていただきました。     秋山先生には、災害時サポートブック・作成支援についてお話しいただきました。災害時サポー    トブックは手帳サイズになっており、新しい情報が入った時に差し替えしやすいよう、カードリン    グでまとめられています。作成する際には、避難場所への避難ルートは一つではなく複数考えてお    くことや、昼間と夜間で避難の仕方が変わることを教えていただきました。     普段からうまくできないことは、災害時にさらに困難になります。今回の講演で学んだ災害への    備えについては、各自で取り組み災害から身を守っていかなければならないと思いました。     参加者は会員14名、非会員16名、同行援護6名でした。
 過去の研修会・講習会の記録についてはこちらです。
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 ◆今後の催し案内 

    

講習会  "「〜医療から始まる視覚リハビリテーション〜」"

     全国にスマートサイトが整備され、福祉・教育等と医療との連携について取り組みが盛んになっ     ています。福祉現場と医療現場の両方を経験して「繋いでもらう側」から「繋ぐ側」に立場が変わ     り、毎日が学びです。      歩行訓練士として訪問リハの経験を眼科でのロービジョンケアに活かすことで、スムーズな視覚     リハの導入、就労継続のサポートなど医療から始まる視覚リハの効果を実感しています。そのよう     な経験を共有し、これからの視覚リハの在り方を皆さんと一緒に考える機会にしたいと思います。     ◎講演後、15時頃から16時まで、機器展示・体験会を開催します。      1)白杖・デイジー再生機・音声読み上げ機器体験:岡山県視覚障害を考える会      2)便利グッズ展示:岡山県視覚障害者自立支援センター      3)視覚補助具展示:メガネのひらまつ   講師:別府 あかね 氏      (医療法人社団 正心会 岡本石井病院 視能訓練士・歩行訓練士)   日時:2024年4月28日(日)   参加費:無料   定員:60名   場所:岡山国際交流センター 7階多目的ホール      (岡山市北区奉還町2−2−1)   申し込み方法:下記URLから専用フォームにてお申し込みください。      https://forms.gle/yAnjGWkrV4yx9vXPA      フォームの操作が難しい場合は下記問合先にメールでお申し込みください。      メールでの連絡も難しい場合は,電話にて事務局までお申し込みください。       ◆メールにお書きいただく内容        件名:「4月28日講演会申込み」        1)お名前        2)ご所属(あれば)        3)視覚障害の有無        4)同伴者の有無      ※機器展示・体験会のみご参加の方はフォームの備考またはメールにその旨をご記載ください。   申込締切:4月21日(日)17時まで   問合先:岡山県視覚障害を考える会 事務局        E-mail:okashikaku@yahoo.co.jp        電話番号:090-4100-8017         共催 岡山県視覚障害を考える会・岡山県網膜色素変性症協会・(公社)日本眼科医会         後援 岡山県眼科医会・(社福)岡山県視覚障害者協会
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◆“どうしてますか交流会”      −目の不自由な方と家族の集い−

  目が不自由になってこんな事が困った、何かいい方法ないかな。   いろんな悩みや思いを聞いたり話したりしてみませんか。そんな   思いで、平成11年からほぼ毎月、集いの場”どうしてますか交流会”   を開催しています。   新型コロナで休止した後令和4年5月からオンライン、   同年10月からは新会場で現地開催しています。   今後も会場またはオンラインで毎月開催しますので、   いずれもお申し込みの上、ご参加ください。     開催形式 会場での開催 またはZoomによるオンライン開催     日 時      会場開催        2024年 3月31日(日)             6月23日(日)             7月28日(日)            10月27日(日)            12月15日(日)       2025年 2月23日(日)             3月30日(日)       時刻はいずれも午前10時から12時まで      オンライン開催(先着20名)       2024年 4月26日(金)             5月31日(金)             8月30日(金)             9月27日(金)            11月29日(金)       2025年 1月31日(金)       時刻はいずれも午後8時から9時30分まで     参加方法       会場開催           長年使用したひまわり福祉会館ではありませんのでご注意ください。           岡山県視覚障害者センター 3階            岡山市北区西古松268−1           ※新型コロナウイルス感染状況等によりオンライン開催に変更する場合があります。            変更は開催1週間前までに申し込み者へ連絡し、メルアド登録者へ広報します。      オンライン開催(先着20名)           「電話からも参加できますよ!」           (1)パソコン・タブレット・スマートホンから(推奨)           参加方法は、開催3〜5日前のお知らせメールにてご案内します。           (2)固定電話や、従来の携帯電話から           開始10分前に次のZoom社の専用電話番号に電話をかけてください。            03-4578-1488           音声案内に従い、申込時にお知らせするミーティングIDとミーティングパスワードを入力してください。           入力の際、「パウンドを押してください」というメッセージがあります。           パウンドとは、ボタン右下端(0の右)にあるシャープボタン"#"のことです。           それを押してください。なお、参加者ID番号の入力は不要です。           入力後、主催者(ホスト)が接続操作を行いますので、そのままお待ちください。           ※通常の国内通話料がかかります。各社かけ放題プランの契約をお勧めします。     対 象  目の不自由な方と家族の方々     参加費  無料     申し込み ※電話はつながりにくいので、できるだけメールによる申し込みをお願いします。          ※メールは参加アドレスから件名「交流会申込」で送り,本文に以下を記してください。          ・氏名          ・参加日          ・当日に連絡可能な電話番号          申込期限 (1)会場開催 開催1週間前の日曜日まで               (2)オンライン開催 開催週の月曜日まで          申込先 井上 健一           メールアドレス           mailto:kuppin.ken@email.plala.or.jp            電話番号 080-6344-5491                電話の場合は、繋がりにくいので何度かかけ直してみてください。     お願い 非参加でも、この案内をメールで受け取られたい方は、上記アドレス宛、件名を         「交流会メルアド登録」として、メールをお送りください。    主催 岡山県視覚障害を考える会
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◆入会など 

 ◇会員を募集しています。

   ご一緒に活動・勉強をしませんか。 
   会員になると研修会に無料で参加でき、メーリングリストでの情報交換に加え、
  年3回程度会報が配布されます。
   年会費は、お一人1年2000円です。
   ※団体での入会制度はありません。
   ※入会に際しては審議があります。
   入会をご希望の方はメールでご連絡ください。
当会の規約  入会申込書(エクセル形式)

 当会のメールアドレス okashikaku@yahoo.co.jp
 2013年4月にメールアドレスを変更いたしました。
お願い:当会にメールを送る場合は、迷惑メールと区別するために、
「件名」のはじめに、考える会: とお書きください。
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